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†暗香†
洗い髪に 一日の終わりを染み込ませ
深い溜め息とともに 横たわれば
いつも気だるい静寂(しじま)の中へ
中途半端な想いのままひきこまれてゆく…
瞳を閉じれば まぶたの裏に
また 同じ物語が映し出され
いつも 最後を見ないうちに
別の物語が始まる…
こんなに『始まり』ばかりだと
そのうち『終わり』ばかりが押し寄せてきて
きっと 私は瞳を開けれなくなってしまうだろう
このまま 洗い髪も乾かず 横たわったままで…
そして……
そんな私にわかるのは
『始まり』でも『終わり』でもなく、
名も知らぬ暗香(あんこう)… |